値段以上に価値がある!?
この本は2700円(税抜)という価格で、倹約家の私はAmazonで注文を確定するときに「うっ!」と声が出そうになった。1冊の本にこれだけの金額を出すのは学生時代に脳の解剖図的なものを血迷って購入したとき以来な気がする。
手にしてみると黒くてシックな装丁でずっしりと重く、なかなかの細かい字で印刷された文章が500ページにわたり詰まっていた。初版から50年、改訂をし続けて2022年に89歳でまえがきを書いている著者に心の中で頭を下げつつ読み始めた。

前半の内容は「ランダム・ウォークとは何か」から始まり、バブルの歴史、プロの投資家がいかにアテにならないか、株価を予想することの難しさ、などに触れている。
後半はリスクと分散、投資家への資産管理のアドバイス、ライフサイクルに合わせた投資戦略、などについて書かれている。
いろいろ述べられているが結局のところ著者は『インデックス投資がベスト』ということが言いたいのだ。なぜ他の投資方法がダメでインデックス投資が良いのかデータを示して丁寧に解説してくれている。
印象に残った内容
私がこの本を読んで印象に残っったこと、それについて考えたことを挙げていきたいと思う。
・バブルの歴史は繰り返されている。チューリップの球根がバカにたいな値をつけたときのようなことはいつでも起こりうる。世の中が熱狂している時ほど冷静になれるような人間でありたい。
・リーマンショックについての箇所を読んだ時は、「状況の危うさに気づいていながらアメリカの証券取引委員会ですら対処できなかったのだ」ということに衝撃を受けた。市場に絶対安全なんてないのだ。
・株価分析について読めば読むほど不可能なことなのだという考えが強くなった。
・年10%程度のリターンを出し続けるのは不可能!ということなので友人知人が詐欺に引っかかりそうになっていたらこのことを連呼したいと思う。
・株価はコントロールできないけど手数料はコントロールできる!だから手数料の安いインデックスファンドで投資を続けていこう。
まとめ
この本を読んで「これからどういう心持ちでインデックス投資を続けていくのか」その軸が定まった感じがする。もともと慎重な性格なのですが、より慎重に周りの雰囲気に左右されることなくインデックス投資家としてやっていけそうだ。
私がこれからの20年間で増やしていく予定の資産の額を考えたら2700円はとても安く思える。
2024年12月31日 石橋まる子
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